若い女性は是非検診を!
掲載日:2015/02
今低体重での出産が増えているそうです。この低体重がその子にとって将来大きな問題を残す可能性があることはほとんど認知されていません。
それは「小さく産んで大きく育てる」という誤った常識が一般化しているとのこと。
低体重児は胎児期に栄養不足により成長が抑制されたことにより、脳に重大な影響を与えるといわれます。出生体重が小さいほど脳の発達障害や、神経学的異常(脳性麻痺、精神遅滞、視力、聴力障害など)のリスクが高くなると言われています。
また成長過程での学習障害や行動障害の発現率も高くなると言われます。
胎児期に栄養不足で成長が抑制された人は低栄養の元でも生きていけるように代謝系が構成されているため、出生後栄養状態がよくなると脂肪細胞が大きくなり肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病などを起こしやすい体質になってしまいます。
低体重児出産の原因は妊娠中の無理なダイエットや喫煙、また最近では歯周病も原因の一つであることが科学的に明らかになりました。
まず妊娠したら虫歯が有る無しに関わらず、歯科医院に行くことをお勧めいたします。日頃からの歯磨きはもちろん大切ですが歯科医院での定期的なチェックと歯科医院での歯のクリーニングは歯周病予防にはとても効果的です。これから生まれてくる子供の為のもぜひ定期検診をお受けください。
受動喫煙と健康
掲載日:2015/02
最近はどこのコーヒーショップやカフェに行っても禁煙か完全分煙のところが多くなりました。喫煙者には暮らし難い世の中になりました。
全死亡リスクをごぞんじですか?人は健康を害する様々な因子を持っています。飲酒、喫煙、糖尿病、高血圧、ストレス等々。これらの悪さを比べる物差しを全死亡リスクといいます。ある特定のリスク因子を持つ者と持たざるものの集団の死亡率を比較することです。最近の調査で日本人男性は喫煙が最も全死亡リスクを高める因子であることがわかりました。これは能動喫煙だけでなく受動喫煙にたいしても高い因子であることがわかりました。調査によると家庭での受動喫煙があると全死亡リスクが14〜75%増加したという報告です。なぜタバコの毒をごくわずかな量しか吸っていない受動喫煙者がライトスモーカーに近い健康被害に遭うかは、喫煙者と非喫煙者ではタバコ煙有害成分に対する感受性に大きな違いがあると言われています。あなたの喫煙によって家族や職場の同僚にまで健康被害を被ることになってしまうのです。
歯周病の原因にもなっている喫煙習慣そろそろ考え時ではないでしょうか。ちなみに致死的受動喫煙症には肺がん、副鼻腔がん、咽頭がん、心筋梗塞脳梗塞等があげてあります。